こんにちは、帰国子女のまゆうです!
国際バカロレア(IB)をご存知ですか?
国際バカロレアことIB (International Baccalaureate)とは、世界中の大学に応募できる大学入学資格が取れる国際的な教育プログラムです。
例えば、日本の大学に進学するにはセンター試験を受ける必要があり、アメリカの大学に進学するにはSATを取る必要があります。
このように国によって大学入学資格は異なりますが、このような垣根を取っ払い好きな国で好きなことを学べるような機会を与えるべく1968年にスイス・ジュネーブにて誕生したのがIBです。
IBでは、6つの教科を高校2−3年生の2年間かけて学び、高校3年生の終わりに最終試験を受けて卒業します。
国際的にとても人気なプログラムであり、日本でも近年注目が集まってきてます!
文部科学省は現在日本のIB認定校を200に増やす計画を進めており、IB認定校はすでに59校存在します。(2021年現在)
そんなIBを取得して高校を卒業した私が、これからIBを始めるという方に参考になるようなSubject choiceについてのアドバイスをこちらの記事でまとめました。
こちらの記事は、
- IBではどのような科目が取れるの?
- SL・HLって何?
- 勉強が楽な科目って何?
- 勉強が大変な科目って何?
以上のような疑問を解決できるものになっていると思います!
ではさっそく本題に入りましょう!
Contents
国際バカロレア(IB)のSubject choice
Subject choiceは重要です。2年間かけて学ぶ教科ですので、慎重に選ぶ必要があります。
Subject choiceで考えることは2つあります。
一つ目は、どの教科を取るか、そして二つ目は、どの教科をHL (Higher Level)にし、どの教科をSL (Standard Level)にするか、です。
HLとSLとは?
IBで教科を選ぶ際に、SLとHLのどちらで学ぶかを選ぶ必要があります。
SLにすると、授業時間が少なくなり、学ぶ範囲も少なくなります。
HLは授業時間も多く、SLよりも教科を深掘りしてより詳しく学びます。
6つの教科のうち3つがHLの必要があります。
HLを4つ、SLを2つにすることは可能ですが、HLを2つにすることはできません。
どのような教科を選ぶかと同じくらい、どの教科をHLにするかも重要です。
これをミスってしまうと、2年間の大変さ・勉強量が大きく変わる可能性もあります。
Subjectにはどのようなものがある?
6つの教科の組み合わせはなんでもよいわけではなく、6つのグループから一つ好きなものを選んでいきます。
Group 1 studies in language and literature
こちらは、原則自分の母国語を取ることになります。
“Language A” と言われています。
Group 2 studies in language acquisition
こちらはLanguage Bで、外国語をとります。母国語ではない外国語を勉強します。
Group 3 individual and societies
こちらは日本の高校で言う文系の科目です。
地理、歴史、経済学などの教科から選びます。
Group 4 sciences
こちらは理系の科目を選びます。
物理、化学、生物から選べます。
Group 5 mathematics
こちらは数学です。残念ながら、数学を取らないということはできません。
Group 6 arts
こちらは原則クリエイティブな教科を取ります。演劇、音楽、美術など。。
しかし、このグループで文系や理系の科目をもう一つ取ったり、言語の科目を取ることも可能です。(物理、地理、スペイン語などなど)
私のSubject choice
私のsubject choiceは、
Group 1: Japanese A SL
Group 2: English B HL
Group 3: Economics HL
Group 4: Physics SL
Group 5: Mathematics SL
Group 6: Psychology HL
でした。私のチョイスはなかなか良かったと終わってから思っています。
私は文系で、理数系の教科があまり得意ではありませんでした。
しかし、数学が壊滅的にできないわけではなく、日本の数学に限っていうと苦手でした。
海外の数学は楽々解いてました。
私のオススメのSubject choice
では、ここから私がのおすすめのsubject choiceを紹介していきたいと思います。
Science系をSL、文系をHLにする
これは文系の学生のIBライフを楽にする上で欠かせません。
絶対にscience系(Group 4とGroup5)はSLにした方がいいです。
なぜならば、science系(Physics、Biology、Mathなど)は、SLとHLの難易度の違いがとても激しいからです。
HLの範囲はSLに比べてとんでもなく多いですし、やる内容もはるかに高度になります。
一方、文系の教科はSLとHLにそれほど差がありません。
私はEconomicsとPsychologyをHLにしましたが、SLと比べて難易度の差はほとんどなく、違いといえばほんの少し試験範囲が多いくらいです。
Mathは絶対SL
MathはSLにしておいた方が絶対にいいです。
Math HLは本当に難しく、日本の大学レベルの数学も扱います。
私の高校でも、Math HLが難しすぎて何人も最初の数ヶ月でSLに変更していました。
MathのHLは「少し数学ができる」とか、「海外の数学は得意」程度では太刀打ちできません。
English B HLを取る
English Bは、海外で2−3年過ごしているとHLでも全然大丈夫です。
私が見てて大変そうだったSubject
私が2年間IBをやっていて、大変そうだな〜と思った教科が次の通りです。
History HL
Historyはとにかく暗記が多すぎます。友達のノートを見せてもらいましたが、ものすごい量でした。
History HLを取っていた人はみんなヒーヒー言ってました。取らなくてよかったです。
Mathematics HL
前述したように、Math HLは本当にやばいです。激ヤバです。
IBが始まった時にはHLを取っていた人が30人ほどいたのですが、半年後にはほとんどがSLに変更、最終的にHLに残っていた人は6人くらいでした。
それほどMath HLは難しいです。
バリバリの理系じゃない方はおとなしくSLにしておくことをお勧めします。
Physics HL
PhysicsもHLは大変そうでした。範囲がSLと比べてものすごく多いのと、各トピックを深掘りするので内容がとても高度になります。
私はSLでも大変でしたので、HLだったらと思うと気が遠くなります。
Biology HL
Biologyはとにかく暗記が多いです。みんな大変そうでした。
Science系はどれもHLはとても大変なのですが、Physics HLは内容が高度過ぎて大変、Biology HLは暗記量が多すぎて大変、というイメージがありました。
Chemistry HLに関してはあまり大変だという情報は入ってこなかったので、なんとも言えません🙊
私のスコア
私は文系の科目を2つ取り、それらを両方HLにしました。また、English Bを取ってHLにしました。こうしてHLを3つとり、残りのscienceやmathをSLにすることができました。
このようなsubject choiceをしたことで、私の2年間の勉強はそれほど大変にはなりませんでした。
私がIBの最終試験で42点を取れたのは、このようなsubject choiceをしたことも大きく関わっていると思っています。
subject choiceは真剣に考えて、私のアドバイスも参考にしつつ満足の行く選択をしてもらいたいと思っています。
最後に
いかがだったでしょうか?
少しでも参考になれば嬉しいです。
IBはとても大変ですが、subject choiceで工夫して少しでも楽にしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!