まゆう英語ブログ
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国際バカロレア(IB)のJapanese Self-Taught(日本語)では何を学ぶの?

こんにちは、まゆうです!

今回は、国際バカロレアのSelf Taught Japaneseで学ぶ内容や、取るにあたって知っておくべきことをを詳しく説明しようと思います!

  1. そもそもSelf-Taughtって何?
  2. 試験はどんなものがあるの?
  3. Self-Taughtの注意

などの疑問を抱いている人は必見です!

国際バカロレア(IB)のSelf-Taughtって一体何?

Self Taughtなんて聞きなれない言葉で、戸惑う方も多いかと思います。

Self Taughtとは、「自分で学ぶ」という意味ですので、「独学で国語を勉強するのか?」と勘違いしがちですが、そうではありません。

あくまで「学校側」が先生の不足などの理由で「学校として」教科を教えられないだけであり、Self-Taughtを取る学生は教えてくれる先生を雇う必要があります

私は、他のインターナショナルスクールで日本語を教えていた先生に頼み、日本語の個人レッスンを行っていただいていました。

また、私の友達でSelf-Taughtを取っていた人は、日本にいる先生と遠隔で授業をやっていました!

日本語を教えられる先生が近くにいない場合は、日本在住の先生とオンラインで授業をするという選択肢もあります

日本語や韓国語など、あまりメジャーではない科目のため、学校側に教えられる先生がいないという状況においてSelf Taughtという選択肢をIBが与えているという認識でいいと思います!

国際バカロレア(IB)のJapanese Self-Taught(日本語)の注意点

Self-Taughtは自ら先生を探して学校とは異なるところで授業をしますので、少し特殊であると言えます。

他の教科とは2つの点で大きく異なりますので、Self-Taughtを取る際は少し注意が必要です。

1. HLが取れない

Self-Taughtでは、HLが取れません!

Self-Taughtの教科は、SLでしか取れないのです。

私はJapaneseでHLを取ろうとしていたので、これを知った時はびっくりしました!

2. Literatureしか取れない

IBでLanguage A と呼ばれる、母国語の言語を学ぶ際、通常ならばLanguage and Literature、もしくはLiteratureを選ぶことができます。

Language and Literatureは言語そのもの(Language)と、その言語の文学(Literature)を学びます。

一方Literatureは文学のみを学びます。

Self-Taughtの場合はLiteratureしか取ることができません。

こちらも、IBが始まる前に知っておいてもいい情報かと思い、参考までに書かせていただきました。

国際バカロレア(IB)のJapanese Self-Taughtって何をするの?

では、2年間でJapanese Self Taughtで何をするのかを説明していきます!

Japanese Self-Taughtでは、日本語の文学を学びます。

Japanese Self-Taughtは、以下の4つのパートに分かれています。4パートで合計10作品読み、課題に取り組んでいきます。

パートは、次のようになっています。

パート1 翻訳作品 (2作品)

パート2 精読学習 (2作品)

パート3 ジャンル別学習 (3作品)

パート4 自由選択 (3作品)

以上で、合計10作品ということになります!

これだけではちんぷんかんぷんだと思いますので、それぞれのパートを詳しく見ていきましょう!

パート1: 翻訳作品

課題の難易度 ★☆☆☆☆ (私の独断と偏見による評価です!笑)

楽しさ ★★☆☆☆

日本語に翻訳された海外の本を2冊読みます。

私は、シェイクスピアのオセローと、チェーホフのかもめという本を読みました。

パート1の課題は、Written Assignmentです。

2作品のうちの1作品について、気になったことや考察を書くという課題です。

難易度が星1である理由について

  • プレゼンやコメンタリーのような口頭の試験ではないので、気が楽でです。
  • 最悪適当に文字埋めればすぐ終わる試験です。
  • テストのように時間制限もなく、自分のペースで取り組める試験です。
  • 先生に添削してもらえるし、アドバイスもたくさんもらえます。

パート2 精読学習

試験の難易度 ★★★★☆

楽しさ ★★★☆☆

こちらでは、異なるジャンルから2作品を選び、読みます。

(なぜ精読学習というネーミングなのか謎です。。)

ジャンル:

詩 (Poetry)

演劇 (Drama)

小説 (Prose fiction)

随筆 (Prose non-fiction)

 

私は、森鴎外の雁(小説)と、近松門左衛門の曽根崎心中(演劇)を読みました。

パート2で学んだ作品に基づいて、Oral Commentaryという課題に取り組みます。

Oral Commentaryは、Oral(口頭で)Commentary(コメントをする)もので、12年生の終わり頃に行われます。

IBからは事前に各ジャンルにつき5つの質問が出されますが、試験本番ではどの質問が出るのか分かりません。(回答する質問は1つのみです)

そして、その質問について10分ほどで口頭で回答する試験です。

自分の回答は録音され、IBに送られます(怖い。。プレッシャー半端ないです!)

難易度が星4である理由

  • とにかくプレッシャー!試験の前日、試験当日のプレッシャーと憂鬱感が半端ありません!
  • 日本人は基本的に喋る系の試験に慣れてなくて苦手な人が多い(日本では紙とペンを使った試験がほとんどですもん。。)
  • 噛んだらどうしようとか、試験が始まって頭真っ白になったらどうしようとか心配ごとが多い
  • 最終試験やTOKのプレゼンとストレスフルなイベントが多い12年生の終わりに行われる試験なので、精神的にきついです。

ですが唯一の救いは、5つの質問は11年生の終わり頃には発表されるので、準備時間はたくさんあることです。

苦手なことほど準備を完璧にして、自分にできるベストなパフォーマンスを目指しましょう!

試験直前は緊張し、ストレスも半端ないですが😓、Oral ExamはJapaneseに限った試験ではなく、IBではよくある試験ですので、慣れるしかありません😓

パート3 ジャンル別学習

試験の難易度 ★★★★☆

楽しさ ★★★☆☆

パート3では好きなジャンルを選び、そのジャンルから3作品読みます。

ジャンル:

物語・小説

随筆・評論

詩歌

劇曲

私は小説を選び、読んだ作品は

  1. 夏目漱石の「彼岸過ぎまで」
  2. 安部公房の「砂の女」
  3. 太宰治の「ヴィヨンの妻」

でした!

パート3の課題は、なんと最終試験のPaper 2です!

過去問を見たらよくわかると思うのですが、一応こちらにもPaper2の問題を掲載しておきます。

「次の問題から1つを選んで、小論文を書きなさい。その際、「パート3:ジャンル別学習」で学んだ、少なくとも2作品に言及しなさい。パート3の2作品を使用していない場合は減点となります。なお、小論文を書くに当たっては、必ず作品を比較・対比すること。」

各ジャンルにつき3つ質問が与えられ、好きな質問を1つ選んで小論文を書きます。

ちなみに私が受けた2019年5月の最終試験で選んだ質問はこちらです↓

小説の中では登場人物が何らかの「悟り」に至る瞬間があります。少なくとも2つの作品を比較・対比しながら、「悟り」がどのように描かれ、またこれが小説全体にどのような影響を与えているか論じなさい。

ちょっと意味不明ですよね笑

私も「は!?」って思いながらやけくそで書いてました笑

試験の難易度が星4つの理由

  • Oral Commentaryでもそうでしたが、私はぶっつけ本番が大嫌いです笑
  • 時間に余裕を持って取り組むことができ、先生の添削に頼れるWritten Assignmentのすばらしさを思い知らされます。。
  • 質問がどのようなものか分からないし、他の科目の試験のプレッシャーもあります。そのような精神状態の中取り組む必要のある試験なので、難易度を高めに評価しました。

パート4 自由選択

さぁ、ラストです!

試験の難易度 ★★★☆☆

楽しさ ★★★☆☆

こちらはジャンルの縛りなどもなく、自由に好きな作品を3作品選ぶことができます。

私は、

  1. 俵万智の「サラダ記念日」
  2. 茨木のり子詩集
  3. 宮本輝の「蛍川・泥の川」

を読みました。

パート4の試験は、Oral Presentationです!またOral!!!

プレゼンのテーマは自由に決めることができます。3作品のうち2作品を比較・対比しながら、テーマを論じていきます。

Oral Presentationは、Oral Commentary(パート2の課題)と同じ日に行われます。

難易度星3つの理由

  • Oral Commentaryと違って、発表する内容が1つに決まっているので、精神的に楽(Oral Commentaryの場合、5つのうちどの質問がくるか分からないので、5通りの可能性を考え、練習する必要がある)
  • ノートが持ち込める(A4の表一枚の下書きは持ち込みOK!CommentaryもOKだよ)

Paper 1(P1)ってどのようなもの?

このように、Japanese Self-Taught、IBが始まる前に選ぶ10冊の文学作品が軸となって授業や試験が構成されています。

ですが、唯一P1だけは、10作品に関係のない試験となっています。

P1では、散文と詩が与えられ、それぞれで2つ質問が続きます。

散文と詩のどちらを選んでもかまいませんので、どちらかについての質問に答えるという試験になっています。

P1は正直、過去問を解く以外に対策のしようがありません。

あとは漢字の練習くらいでしょうか。。

私はP1の手応えは全然ありませんでしたし、テンパって漢字も思い出せなくて、ひらがなばっかり書いてしまいました笑

ですが、Japanese Self-Taughtではもっとも優秀な成績である7点を取ることができました。

数学や物理などとは違い、IBが何を見て評価しているかが曖昧な教科なので、対策が少し難しいです。。

ですが、過去問を解くことはおすすめします!

問題傾向に慣れることで、本番であまり焦らずに済みますので、過去問だけはやっておきましょう!

作品ってどうやって選ぶの?

さて、最後にこの疑問を扱おうと思います。

10作品について課題があるといいましたが、「この10作品ってどうやって決めるの?」と思った方もいるのではないでしょうか。

IBから指定された「作品リスト」に含まれる文学作品の中からなら、自分の興味のある作品を自由に選ぶことができます。

「自由に」と言われても、よく知らない作品ばかりで選べないですよね。

私は、Self-Taughtの先生に選んでもらうことをおすすめします。

2年間もかけて学ぶ作品なんだから、全部自分で決めたい!と思う方もいるかもしれません。

ですが、希望した作品が先生にとってよく知らない作品であったり、難しすぎる可能性があります。

ですので、「先生が教えやすくて分かりやすい作品でお願いします!」とお任せすることをおすすめします笑

私はそのようにほとんどの作品をそのように選びました。

唯一「サラダ記念日」だけは前々から読みたいと思っていたのでリクエストしましたが!

最後に

以上、Japanese Self-Taughtを取るに当たって知っておくべきことを一通りまとめてみました!

いかがだったでしょうか?

少しでも参考になれば嬉しいです!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!